富士シティオ株式会社
更新日:2025.12.01
未利用たまねぎのアップサイクル

富士シティオ株式会社では、地元・神奈川の企業と連携し、食品ロス削減に向けたアップサイクルの取り組みを進めています。
販売している「カツ丼」は食感にこだわっているため、玉ねぎの中心部分のみを使用し、繊維が硬い外側や下部は未利用野菜として残ってしまっていました。この「もったいない」捨ててしまっている未利用部分を活用したいという想いから、横浜市に本社を構える浜食産株式会社、山形市に本社を構え綾瀬市にアップサイクル工場を持つ株式会社グリーンエースと連携し、「玉ねぎ醤油ドレッシング」を開発しました。
玉ねぎをカットしている浜食産で発生した未利用の玉ねぎは、グリーンエースの綾瀬アップサイクルセンターにて洗浄・殺菌・粉末化され、ドレッシングの原料として生まれ変わります。地元企業の技術と想いが詰まった商品です。

日々の店舗運営や商品開発を行う際には、どうしても規格外の食材や未利用部分が発生してしまいます。富士シティオの社員も「もったいない」と感じながらも、活用方法が見つからずにいました。そんな折、グリーンエースの取り組みを紹介され、浜食産とともにアップサイクル商品の開発に着手することとなりました。
富士シティオはパーパス(※)にもある「地元に寄り添い、信頼とふれあいを通じて、日々の暮らしを支える」ことを大切にしており、地元企業と連携しながら食材の新たな価値を創出し、地域の方に“食べる楽しみ”を届けたいという想いから、アップサイクル商品の開発を始めました。
※富士シティオのパーパス(存在価値)
みんなの笑顔が見たいから。
私たちは地元に寄り添い、信頼とふれあいを通じて、
日々の暮らしを支えます。

担当者は、『この取り組みを通じて、社内でも改めて食品ロスに対する意識が高まりました。プロジェクト発足後すぐに浜食産様の工場を訪問した際、未利用野菜の量に驚かされました。商品用の玉ねぎを入れるカゴと同じサイズのカゴに、未利用の玉ねぎがぎっしりと詰まっており、これまで廃棄されていたとは思えないほどでした。 実際に目にしたことで、未利用野菜の可能性を再認識し、社内でもさらに前向きな姿勢が生まれたと感じています。地元・神奈川の企業と協力することで、地域全体で持続可能な食のあり方を考えるきっかけにもなっています。』と話します。
担当者は、『今後は、アップサイクル商品の魅力をより多くのお客様に伝え、食材の活用によって“食べる楽しみ”が広がることを発信していきたいと考えています。現在は玉ねぎを対象とした取り組みですが、今後は他の野菜にも対象を広げ、さらなる可能性を探っていきたいです。地域密着型の企業として、神奈川・横浜のパートナー企業とともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。』と締めくくりました。