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株式会社日清製粉ウェルナ

更新日:2025.06.25

マ・マーマカロニ神戸工場でカーボンニュートラル化を実現

株式会社日清製粉ウェルナ

日清製粉グループでは、食品廃棄物/ロス削減の2030年度の目標として、原料調達から客先への納品までの食品廃棄物の50%削減(2016年度比)と、サプライチェーン各段階の取引先との協業による食品廃棄物(※1)の削減を掲げています。

株式会社日清製粉ウェルナ

日清製粉ウェルナの子会社のマ・マーマカロニ株式会社の神戸工場では、2024年7月から、電力会社等との協業により、工場で発生した原料の排除品等の食品廃棄物を資源として循環させるバイオマス発電を開始し、残りの使用電力分は非化石証書を組み合わせることで、工場使用電力の全量分を再エネ由来の電力で賄える枠組みの運用を開始しました。また、同工場ではCO2排出量が少ない蒸気の使用に加えてJ-クレジット(※2)の活用を通じて、工場全体のカーボンニュートラル化を2024年度中に達成しました。

神戸工場では、工場の脱炭素化や食品廃棄物の削減・有効活用自体は2014年頃から実施されていましたが、2023年に当時の工場長から「工場で使用する蒸気の70%が木質バイオマス(※3)由来なので環境負荷が低い。この蒸気を当社の環境施策に活かせないか」と相談を受けたことが取組を開始するきっかけでした。加えて食品廃棄物を活用することでバイオマス発電の目処も経ちました。さらに電力の不足分に対し非化石証書等を用いることで、カーボンニュートラル化を実現できることがわかり取組を実行に移したのです。

株式会社日清製粉ウェルナ

担当者は取組をはじめてよかったこととして、『工場単独ではあるものの、カーボンニュートラル化について、国が掲げた2050年度の目標に対して、26年前倒しで実現できたこと。ウェルナグループとして、2030年度の目標(2013年度比で食品廃棄物50%削減)を6年前倒しで実現できたこと。さらに工場では管理方法の見直しで作業負荷も低減できました。いずれも持続可能な方法で実現できたことは良かったと思います。』と話します。

株式会社日清製粉ウェルナ

担当者は今後取り組んでいきたいこととして、『神戸工場としては、今は関西圏で循環の輪を作っていますが、神戸市内などもっと小さい範囲で輪を作ることによって廃棄物の輸送の際に排出されるCO2をより抑制したいです。また、会社全体としては、他の工場でもカーボンニュートラル化を目指したいです。さらに「カーボンニュートラルな生産過程で製造した冷凍パスタ」を啓蒙していくことを通じて、お客様に「当社製品を選んでいただくことで、CO2排出をこれだけ抑えられます」とお伝えしていきたいです。』と締めくくりました。

  • 1)日清製粉グループにおける食品廃棄物の定義
    食品の製造・流通工程で発生した食品に供することができない副産物や廃棄物のうち、サーマルリサイクル、埋立、焼却等により処理・処分したものを「食品廃棄物」と定義しており、飼料化・肥料化等、マテリアルリサイクルしたモノについては、食料システム等において持続可能な形で再生利用につながることから、「食品廃棄物」に含めていない。
  • 2)J-クレジット
    J-クレジット制度とは、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。
  • 3)木質バイオマス
    「バイオマス」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表す言葉であり、「再生可能な、生物由来の有機性資源(化石燃料は除く)」のこと。そのなかで、木材からなるバイオマスのことを「木質バイオマス」と呼ぶ。

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