YOKOHAMA FOOD LOVE“食品ロス削減の取り組み”

YOKOHAMA Re PLASTIC“プラスチック対策の取り組み”

企業・団体の皆様の
食品ロス削減の取り組みをお寄せください

よこはま動物園ズーラシア ✕ ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜

更新日:2025.10.07

ホテルのレストランで消費されなかった食品を動物たちのおやつに

よこはま動物園ズーラシア ✕ ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜

令和7年8月に開催された、よこはま夜の動物園「ナイトズーラシア」、および9月に開催された「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」において、横浜市内のホテルと動物園が連携した取組が実施されました。「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」のレストランで消費されなかった果物などの食品を、よこはま動物園ズーラシアの動物たちのおやつとして活用したのです。

私たちの暮らしの中には、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品が少なくありません。今回、横浜市が企業と動物園とを結びつけることで、そうした食品を無駄にせず、資源として活かす仕組みを実現しました。また、来園者に動物たちが提供された食品を食べる様子をみてもらうことで、食べ物の大切さや地域資源の活用について身近に感じてもらえる機会を創出しました。

よこはま動物園ズーラシア ✕ ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜

具体的な取組内容としては、まず、ホテルのブッフェで設定された時間内に消費されなかった果物や野菜を冷蔵保存し、よこはま動物園へ運搬しました。(提供量:8月30日実施分:約7kg、9月6日実施分:約6kg、品目としては、オレンジ、パイナップル、ドラゴンフルーツ、グレープフルーツ、キウイフルーツなど)。それから、果物等を氷に閉じ込め、よこはま夜の動物園「ナイトズーラシア」および「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」の飼育員による特別ガイド時にインドゾウとチンパンジーのおやつとして活用しました。

よこはま動物園ズーラシア ✕ ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜

さらに、特別ガイド「飼育員のとっておきタイム」では、動物たちが果物入りの氷を楽しむ様子を来園者に見ていただくとともに、果物や野菜がホテルから動物園に届くまでのエピソードの紹介や食品ロス削減への行動を促すパネル展示が行われました。

資源の有効利用など循環型社会の実現を目指して、昨年、市内の廃棄物処理事業者と横浜市とが連携して立ち上げた「横浜市資源循環推進プラットフォーム」に、ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜から食品ロス削減に向けた地域での連携について相談があったのがきっかけとなり取組がスタートしました。今回の取組は、このプラットフォームから生まれた成果の第一号でもあります。

ホテルの担当者は今回の取組について、『各料理長が予約状況に応じて食品ロスを抑制するために、盛り付けをコントロールして対応をされているのですが、お客様が安心してお食事をされる為に設定された衛生管理基準により、廃棄しなくてはならない状況があります。今回は、その食品が動物たちのおやつという形で地域の資源として活用されたことをうれしく思います。また、この取組を通じて従業員の意識も高まりました。』と話します。

また、今回、藤ビルメンテナンス株式会社が地域のためにと運搬の面で協力しています。担当者は、『昨今、SDGsへの関心が高まる中、このたび横浜市とホテルとの取組に参画し、その一翼を担うことができました。今後の循環型社会の実現を目指した活動に向けて、大変有意義な実例となりました。』と話します。

よこはま動物園ズーラシア ✕ ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜

さらに、動物園の担当者は、『普段は餌として使用していない果物をいただいたので、動物たちの特別なおやつとして与えることができ、動物たちも喜んでいたと思います。またガイドにご参加いただいたお客様に、食品ロス削減の取組をとおして、環境保全について考えるきっかけを提供できたことは良かったと思います。』と話します。

横浜市の担当者は、『動物たちがホテルから提供いただいた果物を食べる姿を通じて、横浜の子どもたちをはじめ多くの皆様に、食品ロス削減への関心を深めていただくきっかけになったと実感しています。』と話します。

今後取り組んでいきたいこととして、まずホテルの担当者は、『今後も同様に協力させていただきたいと思います。また多くの飲食店も同じ悩みを抱えていると思いますので、協力する企業や機会を増やして、そして多くの食品ロス削減に繋がる事が出来ればと思っております。』と話します。

藤ビルメンテナンスの担当者は、『当社は、横浜市内において、他のホテル、オフィスビル、商業施設様ともお取引をさせていただいております。今回の事例をもとに、これらのお取引先様へ本取組を広め、環境活動の輪をさらに拡大していければと考えております。』と話します。

続いて動物園の担当者は、『今後も継続して食品ロス削減の取組に協力していくことで、市民の行動変容を促す環境保全教育を進めていきたいと考えています。』と話します。

最後に横浜市の担当者は、『一過性の取組にせず、今後も連携パートナーの皆様と意見を交わしながら、市域の資源の活用を進めるとともに、子どもたちが楽しみながら学べる機会をさらに充実させてまいります。』と締めくくりました。

先頭に戻る